私たちセラピスト・エステティシャンがトリートメントで使用する化粧品やマッサージオイルなどを、業界では、粧材と呼びます。

世界には実に沢山の粧材があって、次から次に新しいものが開発されめまぐるしく流行も変わっていきます。

成分、効果、香り、テクスチャー、扱いやすさ、メーカー、コスト、オーガニック、最先端テクノロジーなど、色々な要素を比較したり勉強したり、実際に使ってみたり…
サロンのコンセプトや、どのようなお客様に利用していただきたいのか、化粧品の状態になる前の原料の段階での品質の良し悪しとか、どのように作られていたり加工されるのかとか、いろんな面から検討して、条件を満たすものに決定されます。

大きく5つに分けることができます。

①できるだけシンプルにまとめてコストを抑えたもの
②専門家が何年も最新テクノロジーや肌メカニズムを研究して開発した効果を追求したもの。
③安全性を極限まで管理して作られたオーガニック系のもの。
④①~③までのようそがミックスされたもの
⑤大手メーカーのブランド化粧品

化粧品だけではなくて、食品やバック、香水、建築資材、寝具、家具、なんでもそうですが、ピンからキリまであるわけです。

サロンで使用しているものが、厳選された高品質の選び抜かれたものであることが理想です。
サロンのコンセプトや、性格、方針、特色によっては、グレードを落とした品質の劣るものを使用しているケースも多々あります。
最近は個人経営のサロンが増えてきているので、オーナー様の惚れ込んだこれぞ!というラインナップを揃えているサロンさんや、情熱のあまり自社製品を開発されたり、こだわりをもって選び抜かれたものを使用しているケースも増えてきていますが、その反対もまだまだ多いのです。

それがお客様に対してすこし残念なことはもちろんですが、毎日、1日に何回も何回もトリートメントで使用する、エステティシャンやセラピストにとってはどうでしょうか?
手のひらや腕から経皮吸収されつづけていくリスク。お客様が月に1度、数ヶ月に一度、たまに使う分にはとても効果的だけれど、エステティシャンやセラピストが毎日使いすぎてトラブルを起こすものもあります。
アロマセラピーなどの香りに関しては肌からだけではなく、鼻から脳神経へ、そして全身に作用します。
エッセンシャルオイルの品質はどうでしょうか?どのように育てられ、どのように収穫され、どのようにつくられたオイルですか?
それが例え信頼できるグレードのものであったとしても、長期間使い続けるリスクはどんなものにも共通します。
お客様が吸収する何倍もの量を、自分達の身体に取り込んでいることをもっと危機感をもって認識し、ながくこの仕事をつづけられるように、私たちセラピストやエステティシャンを頼りにしてくださるお客様のためにも、セルフケアを大切にしてほしいなと思います。


◆こちらもオススメ
過去にもエステティシャンやセラピストのセルフケアの大切さについて記事を書いています。
良かったら合わせて読んでみてくださいね。(旧ブログサイトへ飛びます。)

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